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胚移植後の過ごし方

実は初めての移植なんだけど…
した方がいいことや反対にしない方がいいことはあるのかな??

移植後の過ごし方にもコツはあるので、今日はその解説をしますね!!

昔から定期的に移植後の過ごし方の質問はあります。そこで、いつも私が患者さんに答えていることを書いていこうと思います。ここでは赤ちゃんになれる遺伝子を持つ受精卵ということを前提にします。受精卵の質に関しては卵子の質を上げる方法はあるのか?!をお読みください。

目次

血流を良くする

新鮮胚と胚盤胞どちらで移植するかで着床までの時間は変わりますが必要なものは共通で、どちらもホルモンが不可欠です。新鮮胚の場合、胚盤胞と比べて着床するまでの時間がありますが、この間もホルモンが必要と言われています。ホルモンは血流にのって流れていますのでホルモンを届かせるための血流とホルモンが不足していないことが理想です。

そんなわけで、みなさんそれぞれ体質や体力に差がありますので私の回答は2つ用意してあります。

  1. 普通に過ごす
  2. リラックスして過ごす

どちらも当たり前な回答ですが理由は以下になります。

①普通に過ごす

飲酒、喫煙だけは避けていただき、移植したことは意識せず普通に過ごしてもらいます。

自然妊娠の場合は生理が来なくて妊娠に気づくと思います。つまりそこまでは普段と変わらず生活しているのです。普段と変わらないので、良くないですが飲酒も喫煙もまだ控えてない方もいらっしゃいます。(あくまでも気づいていない方の話です)

意識しすぎて行動に制限がかかり、それがストレスになることの方が血流を悪くする可能性がありますので、体力があって元気な方は、あまり細かいことを気にせず過ごした方がいいと思います。

お手洗いでの腹圧やお子さんの送迎での自転車など日常生活での行動が原因で着床しない・化学流産になってしまった…なんてことは考えにくいです。それは安静にしていても同じ結果になってしまったと思いますよ~とコソッとお伝えしています。

②リラックスして過ごす

元々女性は血液の全体量が足りないと考えていますが、これがより少なく全身に血液を送るのが大変な方にはこちらを提案します。

心臓から拍出される血液が全身に送られますので、それを増やすにはどうしたらいいかを考えます。まず、 心臓から出る血液量には法則があり、心臓に戻ってくる血液量が多ければ多いほど心臓から出る血液量も増えます。心臓に戻る血液量を増やすということは筋力が少ない女性は苦手なことも多く、夕方にむくみやすい方は尚更です。横になっていると筋力に関係なく心臓に血液が戻りやすくなるのでその分心臓から血液が出るようになります。

そして、血液は使われるところへ送られるので休ませられるところは休ませてもらいます。目を休ませる、脳を休ませる、胃腸に負担をかけない、過度に筋肉を使わないなど。副交感神経を優位にして内臓の血流を良くします。

何をするのかと言うと、リラックスできる音楽を流して毛布やブランケットにくるまりながら、温かいお茶を入れて横になってゴロゴロするだけです。この時あまりスマホやテレビばかり見て目を酷使しないように注意します。

この方法でどの程度子宮の血流を良くできているかは想像でしかないのですが、とにかく血の無駄遣いは控えてもらうことが大切だと思います。

よくある質問

受精卵は熱が苦手と聞くのですが湯舟は入らない方がいいですか?

人間の体内は常に一定に保つようになっているので、体が温まれば汗が出ます。なので湯舟で温まってダメになることは考えにくいです。
でも、着床後にのぼせやすくなることや疲れやすく具合が悪くなることもありますので体調と相談して入浴してくださいね。

食べたほうがいいものはありますか?

これを食べたから着床なんてものはないですが、胃を冷やさないようにした方が血流を保てると思います。

運動はした方がいいですか?

疲れて動けなくなるような運動や、ハードなものは体の負荷になるのでお勧めはできませんが気分よく終われるような運動でしたらしてもかまわないと思います。気分が乗らないなら無理にしなくてもいいです。

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