妊活を始めて、冷えが気になるようになったの。
具体的にどこが冷えるの?
手とか足とか…あとお腹も触ると冷たいしお尻も冷たいの。
冷えてると妊娠しにくいって聞くし、どうしたら冷えは取れるのかな?
そかそか!それなら今日は冷えと妊活について書いていくね。
冷えは取れなくてもいい
結論から言うと全ての冷えが取れないと妊娠できない…なんてことはないです。これまでも冷えてても妊娠した方はたくさんいます。なので、ここではどんな冷えが要注意なのか説明します。
一般的に考える冷えている状態とは?
手足など末端の冷えは、末端の血管の収縮によっておきます。血管は収縮と拡張を繰り返します。体が温まると血管が拡張し末端の血流量が増え温まります。反対に冷えている時は収縮して血流量が少ない状態となります。お風呂上りに冷えてしまう方は、温まって拡張した血管がいいタイミングで収縮せず開きっぱなしで熱が逃げてしまい、冷えてしまってから収縮してしまうというミスマッチが起きています。これが冷えている状態です。
東洋医学的に冷えている状態とは?
東洋医学的に考えると…
- 表面が冷える
- 芯が冷える
まず、このどちらかに分かれます。妊活において問題になるのは②芯が冷えるタイプです。
表面が冷えるタイプ
表面が冷えるタイプの方は、お風呂やカイロ、こたつや湯たんぽなど温かいものに触れていれば温かくなります。しかし、熱源がないとすぐに冷えてしまいます。歩いたり体を動かすことでも温まりますが、じっとしていると冷えを感じるのは東洋医学的には気のめぐりが悪いタイプと考えます。
芯が冷えるタイプ
骨が冷える、奥の方に氷があるような冷えと表現する方が多く、上記の表面が冷えるとは違うタイプの冷えです。こちらは東洋医学的にみると生命力や生殖能力と関係の深いツボが弱っているので、このタイプに関しては改善したほうが妊娠しやすくなります。ちなみに、この冷えはお風呂やカイロで温めても温まらないような冷えです。
冷え対策
一般的な冷えには
しもやけのケアの方法で交互浴という方法があります。しもやけになる患部を温かいお湯と冷たい水に交互にさらす方法です。これは血管を交互に拡張・収縮させることで強制的に動かして、血管を動きやすくする方法です。やっていただくと分かると思いますが、少し時間が経った後に中心部からじわ~っと温まります。これを毎日やることで血管に動き方を叩き込んで日常的にも動けるようにしていきます。
東洋医学的な対応
表面が冷えるタイプ
表面が冷えるタイプは気のめぐりが悪いことが多いので、気を作るツボ(胃腸のツボ)と気をめぐらせるツボ(肺のツボ)を良くしていきます。末端が黄色く冷えている方は胃腸のツボの働きが弱く、白っぽく冷えている場合は肺のツボの弱りと見ます。
芯が冷えるタイプ
妊活で問題になるのはこちらで、妊娠・出産に関して力が足りないと考えます。腎のツボの働きをサポートすることが重要で、鍼灸や漢方での施術や腎を強くする食事をしてもらうなど工夫が必要です(補腎)。妊娠しても注意が必要なのでお体の変化についてよく観察してもらいます。
まとめ
表面が冷えるタイプであれば必死に冷え取りしなくても大丈夫です。むしろ、冷えてることを気にしすぎてストレスになる方がよくないです。ただし、ずっと冷えていること自体はお体には良くないので何かしら温めるようにしていただきたいです。
芯が冷えるタイプは冷えにくくなるように体質改善することで妊娠に結び付く可能性が高まりますので、冷え方の度合いを目安に体質が変わってきたのかの確認をしてください。