鍼灸ってよく分からないけど気になる【初心者向け】

鍼灸師の吉田 はるなです。

私、鍼灸師ですが専門学校に入学するまで鍼灸なんて知りませんでした。

私の辞書の中に『鍼灸』という言葉はなく、鍼灸院の看板を目に留めたこともありませんでした。

そんな私が鍼灸師になったことで家族や親戚、友達は体調が悪い時に鍼灸を受ける選択肢が増えたようです。

知らないので施術を受けるという選択肢もなく、また知る機会もない・・・正直言うと鍼灸自体がとても閉鎖的な世界だと私自身も思います。

このブログにたどり着いた方は、まだ鍼灸を受けたことがなく、どんな感じか様子を見ている方だと思います。

そんな方のために、鍼灸師が鍼灸を分かりやすく解説してみます!

これで鍼灸院へ行くきっかけとなれれば嬉しいです。

今回は1回目なので、鍼灸師ってなんなのか?鍼ってどんなのか?をお伝えします。

呼び方・名称

鍼灸は《しんきゅう》とも《はりきゅう》とも読みます。

一般的には漢字で鍼灸と表記しているものは《しんきゅう》読みが多く、《はりきゅう》と読んでもらいたいときは、はり灸と表記していることが多いです。

《はり》の漢字も鍼と針どちらも使用できます。

《しんきゅう》も《はりきゅう》も同じものを指しています。

鍼灸師とは

鍼灸師は『はり師』と『きゅう師』の2つの国家資格をまとめたものです。

はり師のみ、きゅう師のみという方もいらっしゃいます。資格が分かれていますので、それぞれやることが違います。

はり師は人体に鍼を刺すことができる資格です。(人体に鍼を刺せるのは医師とはり師のみ)

きゅう師は人体に『直接』お灸をすえることができる資格です。(人体にお灸をすえることができるのは医師ときゅう師のみ)

はり師の道具

はり師は鍼を使います。みなさんに馴染みのある縫い針とはり師が使う鍼は違うものです。

鍼の素材

ステンレス、銀、金です。

最近では1回で使い捨てるディスポーザブルの鍼が主流です。この使い捨ての鍼の素材はステンレスです。

使い捨ての鍼は上の写真のように1本1本包装されています。

金、銀の鍼は何回か使うのでオートクレーブという高温高圧式滅菌装置が必要になります。しっかり滅菌して、また使います。

最近は滅菌の手間がいらないステンレスが主流になりました。使い捨てなので感染症の心配はありません。

鍼の太さ

はり師の使う鍼の太さは0.14mm、0.16mm、0.18mm、0.2mm、0.22mm、0.24mmです。

髪の毛は0.05mm~0.15mm。

縫い針は0.46mm~0.84mm。

注射針は0.4mm~1.2mm。

髪の毛くらいで縫い針よりはずっと細いと思ってください。

鍼管(しんかん)

鍼を刺すときに使う筒です。

プラスチックの使い捨てのものからステンレスのものまであります。

この鍼管を使うことで、鍼を刺すときの痛みが無くなる、薄れる、ごまかされます。

患者さんは刺されたことに気づかないことも多いです。

きゅう師の道具

きゅう師はお灸をします。

お灸は(もぐさ)というよもぎの葉っぱを燃やします。

艾にお線香で火を着けてお灸となります。

最近では灸点紙(きゅうてんし)という特別なシールを使うことで熱さを和らげたり、火傷にならない工夫をしています。

鍼灸師の施術(せじゅつ)

治療は医師だけが使える言葉なので、鍼灸師は施術と呼びます。

施術方針を決める方法は割愛して、施術の内容で代表的なものをご紹介します。

1ツボを使う施術

鍼灸師はみんなツボを使って施術していると思われていますが、ツボを意識する鍼灸師筋肉を意識する鍼灸師がいます。

教科書には“このツボは〇〇筋の○○にあり~”との記載があるためツボを使って筋肉を狙う方法もありますので、こちらで説明するツボを使うというのは鍼を刺す深さが筋肉に届かない、接触(刺さない)~1cm程度のものとします。

『あまり刺しません』という鍼灸院のやり方はこの方法だと思います。

まずは使用するツボを決め、次に鍼で刺激するかお灸で刺激するかを決めます。

鍼で刺激するならどの程度刺すのか、刺したらすぐに抜くのかしばらく刺しておくのかで刺激量を調節します。

お灸で刺激する場合は、使うお灸の種類やお灸をする回数で刺激量を調整します。

刺激量に関しての記事はこちらをお読みください。

筋肉を使う施術

①にも書きましたが筋肉にまで鍼を届かせるように刺す方法があります。

筋肉に刺さるときに独特な響きがあります。

筋肉に鍼を刺して電極をつなげて電気を流し、特定の筋肉を刺激する方法もあり、スポーツの現場で用いられることもあります。

もちろん、普通の鍼灸院でも使われています。

深めに刺すので、刺しやすいように鍼も太めなもの(0.2mm以上)を使うことが多いです。

なので①と比べると刺激が強いです。

まとめ

  • 読み方は様々ですが鍼灸院やはり灸院の意味するものは同じ。
  • 鍼灸師ははり師ときゅう師、2つの国家資格。
  • はり師の使う道具は色んな鍼の中でもかなり細い。最近は使い捨ての鍼が多いので感染の心配はない。
  • きゅう師はお灸の熱さを和らげ火傷の予防もする。
  • 鍼灸師の施術には刺激の弱いツボを使うものと、刺激の強い筋肉を狙ったものがある。

以上、鍼灸のさわりが少しでも伝われば嬉しいです。

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