気になる鍼灸の効果【初心者向け】

鍼灸師の吉田 はるなです。

2019年に入りホームページが機能していないことに気が付きました。

なので、これを機に以前挫折したWordpressでホームページを作ることに再々々々チャレンジしました。

(結構チャレンジしている)

あまりインターネットに詳しくはないのですが、今回はSEOなども少し勉強しています。

その過程で、皆さんが鍼灸に関してどのような検索をしているのか調べてみました。

Googleの検索に鍼灸と入力すると検索候補に《鍼灸 読み方》《鍼灸 効果》《鍼灸 痛みと出てきます。

ほほぉ・・・効果ですか!!(⁎˃ᴗ˂⁎)

言われてみれば、鍼灸を受けたことのない人は1番気になるところだと思います。

鍼灸師の決まり事として看板などには効果についての表現はできないので情報も見つけにくいと思います。

(〇〇が治せる、〇〇に効きます!などの表記は禁止されていますし、得意分野なども書けません)

そして、ここでもはっきり〇〇に効きます!!とは書けませんので・・・

今回は鍼灸をすることで体にどんな反応が起こり、それが体にとって良いものなのか?について書いていきます。

(鍼灸がどんな症状に適応できるかについての記事もございますので気になる方はこちらをお読みください)

鍼やお灸をした時の体の反応

以前の記事《鍼灸ってよく分からないけど気になる》にも記載しましたが鍼灸というだけあって鍼を刺すか、灸を据えます。

方法は違いますが、どちらも体にとって刺激として認識されます。

他にもマッサージも刺激ですし、温泉も体にとっては刺激ですね。

人工的なものだけではなく夏の暑さや冬の寒さ、気圧の変化なども体にとっては刺激です。

体に対して何らかのアクションがあれば『刺激されている』と体は思うのです。

『刺激されている』と思った体は刺激に対して反応します。

ここでは鍼刺激と灸刺激に対する体の反応を説明していきます。

反応には法則がある

鍼灸で刺激した時に体に起こる反応には、法則があります。(アルントシュルツの法則)

①ごく弱い刺激によって生体機能は鼓舞される

②中程度刺激によって生体機能は亢進する

③強い刺激によって生体機能は抑制される

④非常に強い刺激で生体機能は制止する

生体機能の部分は生命活動とか神経機能などとも言い換えられますが簡単に言うと体の元に戻る力(恒常性)のことだと思います。

恒常性(ホメオスタシス)とは
人間は夏でも冬でも体内の温度は一定です。
この一定に保つこと恒常性と呼びます。
体温は分かりやすい例えですが、他にもケガをしたら治して元に戻そうとしますし細菌やウイルスに感染したら排除して元の環境に戻そうとします。
常に体内を一定に保つことで細胞が活動しやすい環境をいつも整えています。
つまりこの法則は刺激が弱いほど元に戻る力は働き、刺激が強いほど元に戻る力は止まるということです。

刺激量を計算する

上記の法則に則って施術するためには刺激の量を計算しなくてはなりません。

刺激量の計算は
①患者さんの感受性
②刺激の質(鍼or灸)
③刺激の量(ドーゼ)
この3つから算出します。

患者さんの感受性

鍼灸施術を受ける患者さんの、生体機能を鼓舞させられる刺激量を考えます。

以下の項目から感受性を予測して刺激量を決まます。

これは刺激をたくさん受けられるから良い、あまり受けられないから悪いということではありません。

敏感 鈍感
年齢 小児・老年 青年・壮年
性別 女子 男子
体質 虚弱・神経質 頑健な者
栄養状態 不良な者 佳良な者
経験 未経験者 経験者
刺激部位 顔・手足 腰・背

下から二段目に経験という項目があります。

ここでは鍼灸施術の経験の有無ですが、マッサージの経験の有無やこれまでの服薬の状況も関連している気がします。

ですから、この辺りも問診で確認するようにしています。

刺激の質(鍼or灸)

鍼の刺激と灸の刺激は種類こそ違いますが、鍼だから刺激が強く灸だから弱いわけではありません。

鍼の強い刺激、鍼の弱い刺激、灸の強い刺激、灸の弱い刺激がそれぞれあります。

鍼の場合は・・・

弱い刺激 強い刺激
使用する鍼 短い・細い 長い・太い
刺す速度 ゆっくり はやく
刺す時間 短い 長い
鍼の動揺 動揺が小さい 動揺が大きい
刺激部位 少ない 多い

灸の場合は・・・

弱い刺激 強い刺激
灸の大きさ 小さい 大きい
灸の硬さ 軟らかい 硬い
回数 少ない 多い
方法 無痕灸 有痕灸
部位 少ない 多い
灸(艾)の質 良質 粗悪

ここから患者さんの感受性に合わせた刺激の質と刺激の量を決めます。

刺激を受けた体には何が起こる?

鍼灸施術を受けた後に眠くなる、怠くなるという方がいます。

施術直後は変化はなくても、夜よく眠れたとおっしゃる方もいます。

これは体が【副交感神経】優位になったということです。

副交感神経】については次で説明します。

副交感神経は自律神経の1つ

自律神経って聞いたことありますか?

自律神経は内臓を働かせてくれたり、ホルモンの分泌を調節してくれたり、汗をかいたり、私たちが自分の意識では動かせない部分の働きを担ってくれています。

自律神経には【交感神経】と【副交感神経】の2種類があり、それぞれの役割があるのです。

交感神経
交感神経は気を抜けない時間帯に働いています。
周囲に注意を向けたり集中したり緊張している状態で、私はよく戦闘モードと表現します。
基本的に交感神経優位の時間帯は、体は消耗していて回復はしていません。
副交感神経
副交感神経は優位になると身心共にリラックスさせてくれます。
ご飯を食べたり、眠れるのは副交感神経のおかげです。
副交感神経は体を穏やかにさせてくれることで、休息しやすくしてくれます。
つまり、回復しやすい環境を作ってくれるのです。
よく自律神経は車で例えられることがあり、交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキと言われています。

常にストレスにさらされていると交感神経が優位になっているため睡眠が浅くなってしまったり、食欲が落ちたりします。

リラックスする方へ傾く

そんな自律神経は鍼灸施術を受けると以下ような反応(体性自律神経反射)が起こります。

交感神経機能抑制 副交感神経機能亢進

①両方が生じる(すごくリラックス)

②どちらかが生じる(まぁリラックス)

③どちらも生じない(変化なし!?)

交感神経機能亢進、副交感神経機能抑制は起こらないと言われています。

結局のところ鍼灸の効果って・・・

はい!!ここまで読んでくださってありがとうございます。

要するに鍼灸をすると体を回復しやすい環境を作って、元に戻そうとする力を引き出すということです。

よく自然治癒力を引き出すとか、免疫力を上げるとか言われるのはこういうことから来ています。

人間はストレスがかかると交感神経に傾きやすく、副交感神経が十分に働かなくなり回復が妨げられるという悪循環に陥りやすいです。

鍼灸は体への刺激だけで休息をとれる環境を作るお手伝いをしています。

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